日本財団 図書館


 

抵抗値を比較して図5.2.4.3に示す。全抵抗係数Ctは、SR196Cに比べSR196B船型が小さいが、計算でも同様の違いが得られた。ただし、両船型の形状の相違は、前述のとおり船尾フレームライン形状にあるため、抵抗値の差違は主に形状影響係数(1+K)の差違によるものである。そこで、水面を平坦と仮定したいわゆるDouble Model Flowの計算を実施し、水槽試験結果の解析と同手法、すなわち上記Ctおよび(1+K)を用いて造波抵抗係数を算定して図5.2.4.4に示す。計算、実験ともに船尾波の山谷の大きいSR196C船型の造波抵抗が大きくなる傾向を示している。

 

032-1.gif

図5.2.4.1 船体周りの波紋の比較:SR196[満載状態](△h=0.0005)

032-2.gif

図5.2.4.2 船側波形の比較:SR196B,C[満載状態]

032-3.gif

図5.24.3 Ctの比較

032-4.gif

図5.2.4.4 Ctの比較

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION